首席
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首席(しゅせき)とは、最高位またはその人のことを指す。教育機関(特に大学)や、オーケストラの中で用いられる。
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教職員の職制における首席
教職員における首席とは、東京都で置かれた主幹と同じ位置にあるもので、大阪府において2006年から府立高校において設置されている。これは教頭と教諭の中間に位置する職階で、教務主任や生徒指導主事、学年主任などの、主任を兼ねる場合もある。府教育委員会が選考し任命するが、管理職ではない。教員のリーダー的存在として、教頭をサポートし、校務の調整を行う。
オーケストラにおける首席
オーケストラでは、管楽器奏者に対して用いられることが多い。この場合で言う「首席奏者」とは、「主に1番パートを吹く奏者」の意であり、決して「最も巧い奏者」と等価ではないことに注意。管楽器は各パートの負担が個人単位に及ぶため、1人の奏者が1番と2番を吹き分けるのは負担を重くする。そのために、役割分担として「首席」「2番」と言った言い方をする。
ちなみにホルンは4管編成が多いために「1・3番奏者(高音域)」「2・4番奏者(低音域)」と分けることもある。
成績における首席
教育機関における学生の成績において、成績が一番のものを首席と呼ぶことがある。卒業式においては卒業生を代表して答辞を読むことがある。